医療の分野において最近進化を感じたことはありますか?
「2024年度 ITトレンド ポイント解説」AI技術が身近になった2024年度、IT業界はどのように進化しているのか、いくつかのワードを選出して簡単にご紹介した資料をご用意いたしました。
3. 遠隔医療2022年、医療のDX・医療情報の有効利用を推進するため、自由民主党政務調査会より「医療DX令和ビジョン2030」が提言されました。
少子高齢化や感染症リスクといった問題を抱えるなかで、質の高い医療サービスを提供するためには、医療分野のデジタル化・DXが必要となってきます。
「医療DX令和ビジョン2030」の主な方針は3つ。
●全国医療情報プラットフォーム現在、医療機関や介護施設などでバラバラに管理されている患者の医療情報を、ひとつに集約して利用できるようにするシステムのことです。
自治体や介護事業者などが、必要なときに必要な情報をすぐに共有・交換できるよう、レセプト・特定健診情報に加え、予防接種、電子処方箋情報、電子カルテ等の医療や介護の情報をクラウド上に集約します。
患者自身も必要な情報にアクセスできる、医療の大きな柱となるシステム創設を目指しています。
●電子カルテ情報の標準化、標準型電子カルテの検討これまで医療機関ごとに異なる形式で管理されていた電子カルテ情報を共通の規格に統一し、全国規模での普及を目指します。
異なる医療機関間でのスムーズな情報交換の実現が可能になります。
●診療報酬改定DX現在、原則として診療報酬は2年ごとに、介護報酬と障害福祉サービス等の報酬は3年ごとに改定が行われています。
改定のたび、システム改修と保守業務対応に通常時の1.5倍~3倍の人手が必要になっているのが現状です。
これを改善するために、改定の施行時期の見直し、ベンダーが行っている作業の統一、共通化する仕組みづくりを検討します。
医療DXを推進することは、医療従事者の業務効率化や負担軽減が図られるだけでなく、オンライン診療や電子予約システムの導入により、通院の手間や待ち時間が大幅に削減され、患者にとっても利点につながります。
医療DXには様々な施策がありますが、中でも遠隔医療は、患者の利便性の向上、離島やへき地などにおける医療の地域差の是正といった、地域医療充実の観点から重要と位置付けられ、厚生労働省も力を入れている項目です。
参考:厚生労働省「遠隔医療に関するホームページ」資料では、遠隔医療を2024年度のITトレンドのひとつとして、ご紹介しています。
IT業界の現状や最新のトレンドを把握しておくことは、今後、自社の課題を解決する、ビジネスを成長させる糸口になります。
今後の動向にも注目していきましょう。
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