「2nm」と聞いて大きさを想像できるでしょうか?
今日は「令和のコメ騒動」とも言われている
「半導体不足」についてのコラムをアップしましたので、お知らせいたします。

半導体の性能は集積率の高さにあると言われています。
これは、同じ面積の半導体上にトランジスタをいくつ集積できるかになります。
半導体素子の製造プロセスにおいて、どれだけ細い線を作れるか、配線の太さの条件を「プロセス・ルール」と言い、nm単位で表します。
「nm」は原子・分子の構造などを表すのに使われる単位で、なかなか大きさを想像するのは難しいですが、例えばスギ花粉は30nm~40nm、黄砂は4nm、インフルエンザウイルスなどのウイルスは0.1nm程度です。
台湾の半導体製造企業である「TSMC」が、業界初の5nmで製造されたチップ「Apple A14 Bionic」を開発し、iPhoneやiPadに搭載されています。
なぜ冒頭で「2nm」の大きさを聞いたのかといいますと、今日本で量産を目指しているプロセス・ルールが「2nm」なのです。
日本では2022年8月に国内の主要企業8社の出資で半導体製造企業「Rapidus株式会社」を設立し、2027年までに2nmでの半導体量産を目指すと発表しています。
2022年12月にはアメリカのIBM社と共同開発パートナーシップを締結。
IBMからRapidus株式会社に2nmの半導体技術に関するライセンスを供与されました。ニューヨーク州にある拠点にRapidus株式会社から研究者・技術者を派遣し、研究を進めていきます。
【お役立ち情報コラム】 半導体のおはなしNIKKO
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