メディアで取り上げられるなど、社会の認知度が高まってきた「DX」。
内容や必要性、問題点など、正しく理解できているでしょうか?
「2023年度 ITトレンド ポイント解説」
2023年度にIT業界を席巻したトレンドワードの概要や、今後の展開など、ポイントを押さえて解説した資料をご紹介します。
2. DX(デジタルトランスフォーメーション)2018年に経済産業省がDX推進のガイドラインを作成し、多くの企業がDXに着手し始めたと、
以前のメルマガでご紹介させていただきました。
それから6年ほど経ち、企業のDX推進は正しい方向に進んでいるのでしょうか?
DXが必要とされる理由は様々あり、企業によっても異なります。
代表的な理由としては、以下があげられます。
◆働きやすい環境つくりのためDX推進は、リモートワークなど働き方の柔軟化、業務の自動化などによる生産性向上に有効とされています。
◆既存システムの老朽化、リスクへの対応導入し年月が経過して老朽化したシステムや、追加更新を重ね、複雑化、ブラックボックス化したレガシーシステムを使い続けると、運用・保守の負担、コストの増加など、大きな損失が生まれます。
◆グローバル市場で勝ち抜くため近年、世界市場における日本企業の存在感が減退していると言われています。その原因の一つとして日本のIT化の遅れがあげられます。
日本企業が世界市場で競争していくには、DX推進が必要不可欠なのです。
DXに取り組んでいる企業は、2021年度55.8%から、2022年度69.3%と増加しています。
ですが、DXに取り組んで、成果を実感している企業は未だ1割未満と言われています。
DXの失敗事例として、
●デジタルツールを「導入しただけ」になっている
●DX推進について、従業員から協力を得られず計画が頓挫する
●DXを理解して推進できる人材がいない
●資金不足で止まってしまう
などがあります。
経済産業省は、企業がDXの具体的なアクションを設計できるように、DXの構造を以下の3つの異なる段階に分解しています。
◆デジタイゼーション
アナログ・物理データのデジタルデータ化
◆デジタライゼーション個別の業務・製造プロセスのデジタル化
◆デジタルトランスフォーメーション組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化、【顧客起点の価値創出】のための事業やビジネスモデルの変革
デジタイゼーションやデジタライゼーションをDXと捉えてしまっている企業もあるかもしれませんが、デジタルトランスフォーメーションを実現することが、DXの成功と言えます。
失敗事例を踏まえて、デジタルトランスフォーメーションを意識した、DX推進の計画を作成する、DXを理解して推進できる人材を確保する、従業員への周知と教育などを進めていきましょう。
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